子どもの日の今日、第28回憲法フェスティバルのテーマは、「この子らに託すもの」
「いま、足もとから考える 育てよう平和のこころ 伝えよう憲法のこころ」
本日の出し物は、元ニュースペーパーメンバー松元ヒロの舞台、大林宣彦監督のトークショーと映画「この空の花・長岡花火物語」と、盛りたくさんの内容で5時間半の長丁場です。
テレビからは全然お呼びのかからなくなった松元ヒロの爆笑と拍手の鳴り止まない40分間の舞台。
風刺に心から笑わせてもらった。
小林宣彦監督のトークでインパクトがあったことば。
「芸術は風化しないジャーナリズムだ、ピカソのゲルニカを見よ」
「イギリスのチャーチル首相は、第2次世界大戦でイタリアが敗戦した時にはビクトリーとVサイン。ドイツが敗戦した時もビクトリー。ところが日本が敗けた時は、広島・長崎に原爆が落ちて平和が訪れたとピースのVサインを出した。」
「正義は勝ったものの正義が正義となる。」
「理想の憲法、未来への夢、子どもたちのために失ってはならない。」
「文章には小説、詩、論文、エッセイといろいろあるが、映画には商業映画とドキュメンタリーしかない。この映画はその範疇にない」
映画「この空の花・長岡花火物語」は、ふるさととふるさとを繋ぎ、過去と未来を繋ぐ不思議な構成だった。
時空を超えて現れた少女”花”、彼女の作ったシナリオで舞台を創り上げる中で、二人の女性記者と彼女たちの過去の恋愛と別れが交差する。
人は理解し合うことはむずかしい、だが相手を想像することでその穴を埋め合うことができる。
世界は歴史の事実の踏まえた上で、一歩一歩理解し合う、そんな希望が見える映画だった。
1986年、第1回憲法フェスティバルへ寄せられた木下恵介のことば
せめて、
せめてです。
せめて吾々が
平和憲法を
守り抜かなければ、
愚かな戦争で
死んだ人たちの
魂は
安らかに眠れません。
それが
誓いであり、
手向けなのです。