昨夜NHKテレビの「アイスマン」を観ていて、これは以前読んだ「5000年前の男」のことだとヒラメキきました。
22年前にイタリアとオーストリアの国境付近で発見された凍結ミイラ。その謎を解明したコンラード・シュピンドラーの著書「5000年前の男」を読んだ時の興奮は忘れられません。
センセーショナルなこの本は大事に手元にありました。
その後ミイラは凍結されたまま保存され、この程24人の専門チームにより解凍され解剖されたのです。
胃の内容物から当時の食生活が解明されました。
この男が生きていた当時は、メソポタミア文明の頃、地理的にはずっと離れたこの地方でパンやハーブを用いたバランスのよい豊かな食生活おくっていたことが判明したのです。
着ていた毛皮のマントは山羊の毛皮で、濃淡のコントラストが素敵なおしゃれなものだったとか。
持っていた斧は銅の純度99.7%で、進んだ製錬技術を証明していました。
体に残った模様は煤のタトウ、東洋の鍼灸の治療場所と一致していました。
そして彼は腰椎スベリ症、私と同じ!で、左肩に矢じりの跡、脳内の大量出血が死因という事です。
常温に放置すると腐敗が始まるので、すぐ冷凍保存され、科学の進歩による解明を待つそうです。
先日は私のブログにコメント下さり、有難う御座いました。さてこの「アイスマン」の番組、私も一部見ました。もう発見から大分たっていると思いますが、発見者はイタリア人クライマーで、ヒマラヤ8000m峰14座全山登頂を始めて成し遂げたラインホルト・メスナー氏です。今後、どんな新しい発見があるのでしょうね? でも後世の人間に勝手に調べられて、何だかかわいそう!
返信削除さすがクライマー、お詳しいですね。
削除インホルドはそんな記録を持つ登山家だったのですか!
著書によると、インホルト・メスナーとハンス・カンマーランダーの二人の登山家が発見したとあります。
1991年9月19日にアイスマンは発見されたのですが、この年1991年は年間に6つの氷河遺体が発見されたそうです。
もちろん他の遺体は登山中に遭難したクライマーの遺体です。