小林多喜二没後八〇年 生誕百十年を記念した「第25回 杉並・中野・渋谷 多喜二祭」が渋谷区文化総合センターで開催されていました。
渋谷に15年以上勤めていながら、このような催しが行われていたことを迂闊にも知りませんでした。
偶然に読んだ新聞記事で記念講演の講師が澤地久枝さんであることを知り、早々に実行委員会へメールで申込みました。
友人3人で行く予定でしたが、雪のためちゃま2は断念、ayayaを前から3番目中央の席を確保して待つ中、さくらホールは満席の参加者となりました。
岡部政明さんの「党生活者」の朗読では、素晴らしい声、語り口に聴きほれ、村上弦一郎さんのピアノ演奏・ショパン「24のプレリュード」に魅了されました。
澤地さんはいつもの通り着物をしゃっきと着られていましたが、少し痩せられた感じがしました。
ご高齢にもかかわらず、9時終了の予定を9時半近くまで熱弁!
「大人しい多喜二青年が残酷な拷問にも耐え得たのは、未来を信じていたからに他なりません。私たちも未来のために行動しなければ」と熱く語られました。
戦前出版されたという黄茶色になった「小林多喜二全集」を持参され、伊藤ふじ子さん、田口瀧子さんへの実らなかった取材活動についても言及されました。
ちょうど井上ひさしの「組曲虐殺」を観劇したばかりだったので、実姉のチマさんや実母のセキさんのエピソードがすんなり頭に入ってきました。
今の若い人は、「蟹工船」は知っていても小林多喜二を知らないというお話がありましたが、私は「蟹工船」すらマンガでしかを読んでいないことに気づき、改めて多喜二の人となりを少し勉強してみようと手塚英孝著「小林多喜二」を買ってきました。
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