そこで、「井上ひさし生誕77フェスティバル2012」と題して、年間8本の作品を上演する企画が進行中です。
1月に「十一ひきのネコ」演出:長塚圭史、2月に「雪やこんこん」演出:鵜山仁、4月「闇に咲く花」演出:栗山民也、これは残念なことにギブス装着中で券を無駄にしました。
そして今回の6月は「薮原検校」演出:栗山民也です。
狂言師:野村萬斎扮する「検校」を観に、三軒茶屋「世田谷パブリックシアター」3階席を訪れました。
出ずっぱりの語り部である浅野和之は、舞台最初のせりふ忘れを後半の舞台で茶を飲みながら暴露するなどのアドリブも受けていた。
出産費用を工面するため行きずりの座頭を殺した父親の因果か、盲目の赤ん坊は、晴眼者に伍して生き抜くす術は悪事と金とみたり。
殺しと色事の末、2代目薮原検校に上り詰め、殺されてゆく。
私の読んだ小説の中で、井上ひさしさんの吉里吉里人がベスト1です。よくもまぁ、一冊の小説の中に沢山のテーマをぶち込んだものですね?
返信削除「吉里吉里人」で感動した人が多いですね。
削除私はまだ読んでいないのですが、先日朗読の会で「吉里吉里人」の分厚い本を持ってきて読んでいた人がいました。そんなにおすすめなら読んでみたいです。
考えてみると、吉里吉里人って小説なんだろうか? 吉里吉里語文法が延々と続いたり、独立の法的根拠が書かれていたり、内蔵移植の話があったり、沢山のテーマというのは、そういうことです。
返信削除私は吉里吉里語文法を読んで鼻濁音の美しさに一時ハマりましたよ!