長引いた風邪からようやく復活できそうな気配です。
今日は一日外に出ず、『資本論入門』を読み耽りました。
来年からの「資本論講座」を前に、ちょっと予習でもと読み始めたこの本は、結構曰くつきの一品でした。
サブタイトルの「マルクス自身の手による」は、以下のような理由があるのです。
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1874年、ドイツ人のヨハン・モストという人が、『資本論』第1巻からの抜粋に加筆して、「資本と労働=カール・マルクス著『資本論』のわかるダイジェスト」というパンフレットを発行しました。
1875年、ドイツ社会民主労働党の指導者の要請で、『資本論』第1巻の内容を労働者にわかりやすく伝える啓蒙書として、マルクスは膨大な加筆修正を行い、翌年に改定第2版が発行されました。
この事実は、1984年マルクス・エンゲルス財団が古本屋から購入した第2版が、マルクスが自筆で書き込みした自用本だったことから、その時はじめてマルクスの関わりが判明したのです。
『資本論入門』の表紙は、マルクスが自分用の第2版に自筆で欠落部分を加筆した個所を図版化しています。
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