写楽展カタログ |
高校時代の友人2人と、東京都国立博物館の「写楽展」に行ってきました。鑑賞後はお決まりのコースで韻松亭での昼食。
先日の、山種美術館「ボストン美術館展」に続いて、浮世絵づいています。
当時の絵師の中でも、その才能を高く評価され、また10カ月で消えていった謎の人物としても有名な写楽です。
展覧会では、寛政6年(1794年)歌舞伎役者の大首絵28点を一挙に発表して、花々しいデビューを飾った写楽の、活動期間を以下の4期に分けて紹介しています。
<第1期>5月(都座、河原崎座、桐座)の黒雲母摺り大首絵。
<第2期>7月(都座)8月(河原崎座、桐座)の全身像。
<第3期>11月(河原崎座、都座、桐座)、閏11月(都座、桐座)の細版全身像に背景や小道具が描かれる。
<第4期>1795年正月(都座、桐座)の新春狂言の役者絵。
展示は、写楽以前の役者絵の紹介、写楽を世に出した版屋・蔦屋重三郎の活動、同じ歌舞伎役者を描いた他の絵師作品との比較など、多面的な趣向を凝らしていました。
タイムリーなことに、この日の夜、NHKスペシャル「天才絵師の正体を追う」が放映されました。
この番組は、2008年ギリシャで発見された写楽の肉筆画から、写楽は誰であったか、その正体を探るものです。
ギリシャ国立コルフ・アジア美術館に所蔵される肉筆画「四代目松本幸四郎の加古川本蔵と松本米三郎の小浪」(1795年)を調査し、その作品タッチから他の絵師説を否定しました。
蔦屋との繋がりも含めて可能性のある実在の人物・斎藤十郎兵衛という能役者を写楽の正体としています。
0 件のコメント:
コメントを投稿