先日、SAORIの教室の「定年を祝う会」で、スタッフの方から卒業生3人にペン立てとケーキのプレゼントがありました。ケーキ美味しかった!ペン立てはPCコーナーで重宝して使っています。
この「ペン立て」は、NPO法人「MEIMI・CLUB」の
めいみさんが作っているものです。
その中にお母さんからのメッセージが入っていました。
昔、めいみさんが作業所で想像もできないショ ックを受け、傷つき引きこもり、織ることをやめてしまった経過が以下のように語られています。
私は申し訳ないのですが、作品一つひとつに、当事者に対する個人的な思いが強い文章を入れること自体に疑問を持ってしまいました。
作品を買った人たちに、お母さん?NPO法人?は何を求めて、このメッセージを入れているでしょうか。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
このペン立てを制作したのは、34歳の新田めいみです。高校卒業時、IQ19でした。
数人のサポーターと共に、ペン立てを制作しています。
作業所の通所を拒否し始めてから約5年が経過しています。
現在は農作業や家事の手伝い、クロネコヤマトのメール便のアルバイトをしています。
毎週木曜日はさをりの教室でペン立てを作って過ごしています。
筬通しや整経はサポートを受けながら行いますが、織機に向かう事はありません。
それは、15年ほど前に通所していた場所での出来事にショックを受け、寝たきりになってしまった時からのことです。
その当時の職員と一年後に遭遇した際、恐怖の表情で失禁してしまったことで、通所当時に何かがあったのだと
感じました。
私たちはさをりに関する多くの活動の中で城みさを氏の言葉を心から実感し、重度の障害を持っていても何かが
できるということを学びました。
「重度だからできない」ではなく、どうすればできるかを考えればいいということや、「時間がない」と言わずじっくり
すり合わせすれば何かを掴めるということに自信を持ちました。
城みさを氏の「心を溶かすのは愛情と時間」という心強い言葉も、私達の支えとなっています。
重度の娘と共に歩んでいると、社会の中ではこの人たちは「何も分からない人」という位置づけなのだと感じることが
たびたびあります。
文章や言葉では「ニーズに応えて」「本人の意思確認」などと言っているものの、心や体はそんな風に動いていない
現実に出合います。
そのたびに娘は絶望し、それを立て直すのに苦労しています。
彼女は感じていることを表現する未熟さがあるにせよ、対応する側もそれを受け取る未熟さを自覚し、どうしたら
理解しあえるかを考えてみる必要があると思います。
私達は皆、年を重ね障害を持つのだから、今こそ生きやすい社会を作っておきたい。
そこは、誰かが弱い立場に立った時、誰にも優しい社会なのだと信じているから。
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
0 件のコメント:
コメントを投稿