今回の京都お花見旅行で訪れた南禅寺。底冷えのする廊下を渡り「虎の間」へ、狩野探幽の筆なる「水呑の虎」。
その襖絵の色紙を定年退職記念に自分へのお土産に買いました。
旅先での思い出に絵や小物を買い、部屋を飾るのが私流です。
虎年の私は、昨年は干支の虎の木彫りを旅先で手に入れました。今回の色紙は私の雛飾の屏風代わりです。
ちなみにこの雛人形は笠間焼です。
何年も昔のことになりますが、会のグリーンライフ発祥の地、笠間の里へ中年組で訪れた時に購入しました。
雛人形は3月3日を過ぎて飾っておくと、お嫁に行けなくなると嫌いますが、お年頃の私は一年中飾っています。
大震災では笠間の里は窯や作品が壊れ、多大な損害を受けたそうで、大好きな笠間焼にエールを送ります。
以前の尾形光琳の「紅白梅図屏風」に代わり、当分は狩野探幽の「水呑の虎」の衝立を屏風にしたいと思います。
雛人形の下に敷いている金毛せん?は、笠間焼のイメージに合わせて私の織ったSAORI織です。
旅の最終日に二条城を訪れましたが、こちらにも探幽の襖絵がありました。
今、内田康夫の浅見光彦「しまなみ幻想」を読んでいますが、偶然にも狩野探幽の襖絵の話が出てきました。
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重要文化財 襖絵 狩野探幽筆
南禅寺・大方丈に接続する建物を小方丈と呼んでいるが、そのうちの連続した三部屋が虎の間である。
名の通り、三部屋を通じて大部分が竹林と豹虎を描き、盛んな装飾意欲を誇示して有名である。
総数十三匹の豹虎は、狷介に単独で咆哮するもの、竹林にひそんで耽々と虎視するもの、あたりに注意を払いながら水を呑むもの、睦み合い戯れ走るものなど、さまざまな虎の生態を描いて変化に富む。
なかでももっとも知られているのは襖四面の、通称「水呑の虎」である。
竹林から現れた二匹の猛虎の一匹が、渓流に面を近づけて水を呑む図であって、竹林の緑、岩の墨と褐色、虎の黄と墨の縞、水流の青などの強い対比のなかに、真っ赤な舌が鮮やかな焦点を結んでいる。
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