最近、おもうこと

50歳から始めた”さをり織” 「自分自身を織り上げる」という創始者・城みさをさんのことばに惹かれました。

定年後の第二の人生、2016年7月に「姉妹塾 SAORIKO-UKO」 を和光市で開所しました。

大好きな”さをり織”を、多くの人に伝えて一緒に楽しみたいと思っています。

もうひとつのチャレンジは、10年間続けているネパールの貧しい家庭の子ども達の就学支援、この活動をもっと広げるために、

2017年4月に「ネパール子ども基金・里親の会」のブログを立上げたことです。

里子が自分自身の将来を切り開くために、私たちのボランティア活動が少しでもお手伝いができればと考えています。

そしてこの「SAORIKO日記」を再開しました。

2011-04-11

桜花煙る石神井川

ソメイヨシノと白桜

石神井川の桜の噂を聞き、まだ間に合うと友人と駆けつけました。
まだ薄日が射す川べりを歩くうちに、どこからかお腹の底に響く落雷の音が聞こえてくると、しっとりとした雨が降り出しました。
先ほどまでの日差しから想像もつかない空模様となり、風で舞う花吹雪と本降りの雨となりました。

雨を凌ぐために飛び込んだ煎餅店は老舗らしく手焼きの煎餅がずらりと並んでいました。
海苔巻きとおかき、胡椒煎餅を購入したものの、まだ雨は止まず、ますます勢いを増してくる有様です。

桜の枝と水面の花びら

途方にくれた私たちを気の毒に思ったのか、店の奥から傘を持って現れた奥さんが、ブルーの水玉模様の折り畳み傘を「使ってください」と差し出してくださいました。

感謝して店を出たのですが、とても一つの傘で間に合う降りではないので、喫茶店に入り小降りになるのを待っていると、またもや大きな余震が訪れました。
窓の傍の席に座っていた私たちに、店主は危険なのでガラス窓から離れた席に移動するように言われました。
あの3月11日から1カ月、あの日一緒にいた友人と今日もまた福島を震源とする震度6.0の地震を体験してしまいました。

この日の夜は、銀座でSAORI水曜日夜教室の「退職を祝う会」が予定されていました。
あの日以来、自粛ムードで全てのイベントがキャンセルされ、私は区切りのないまま定年退職を迎え、職場から消えてしまったようで少々落ち込んでいました。
唯一実施される懇親会は、余震の中でも9人全員が集まり、スパーリングワインから始まり、白・赤のワインを堪能し、筍や菜の花など旬の素材の美味な料理で盛り上がりました。

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