遅ればせの年賀状が途絶えた1月の半ば、2枚の寒中見舞いが届きました。
どちらも暮れの12月25日に、夫と母親を亡くした女性からのものでした。
職場の先輩にあたる彼女の母上は103才。
「娘と孫を連れて会いに行き、私たちを待っていたように、空に向かいました」とあります。
人生を全うしたお母様に対する娘のやさしい気持が文章からも伺えます。
もうひと方は、息子の結婚式にも参列してくださった中学校の担任の先生。
私よりずっと若い方なのに、ご主人を亡くされたという文面にショックを受けました。
卒業後は年賀状だけのお付き合いでしたが、息子の結婚を聞き及んで、
「結婚式に是非出席しかったのに!!」と年賀状で盛んに残念がっていらしたのは5年前。
実は式はこれからとわかると、大喜びで参列してくださいました。
同じ寒中見舞いのはがきでも、家族の悲しみの違いが受け取る側にも伝わってきます。
喪中のはがきを出すタイミングを逸する暮れの25日、人々が祝う新年を目前に、
大切な人を失う悲しみは計り知れないものがあります。
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